後宮に売り飛ばされたら皇女を押しつけられました
父、いきあたりばったり
エリーシャの言葉に、室内は静まりかえった。エリーシャはぱんと勢いよく手を叩く。
「やってやるわ――どんな手を使ってでもね。どうせ、セシリーはおばあさまとつながってるんでしょ? 真実はわからないけれど」
エリーシャはそう言うと、ぽんと手を叩いた。
「ジェンセン、ユージェニーと話をしてきてちょうだい。二度とわたしを狙わないようにってちゃんと言ってよね」
「かしこまりました」
ジェンセンは丁寧に頭を下げたかと思うと、空中に姿を消した。
「さ、そういうわけで解散。パリィあなたはどこかに身を潜めてなさい――ベリンダ、手配して」
「かしこまりました。それじゃ、行くよ」
真っ先にベリンダがパリィを連れて部屋を出ていく。騎士団長と副団長は堂々と皇女宮の出入り口の方へと向かっていった。
「俺は反対です」
出がけにライナスがぼそりと言った。
「反対するであろうことはわかってるわよ、でも、あなたに言われたからってわたしが辞めるはずもないってことも知ってるでしょ?」
「やってやるわ――どんな手を使ってでもね。どうせ、セシリーはおばあさまとつながってるんでしょ? 真実はわからないけれど」
エリーシャはそう言うと、ぽんと手を叩いた。
「ジェンセン、ユージェニーと話をしてきてちょうだい。二度とわたしを狙わないようにってちゃんと言ってよね」
「かしこまりました」
ジェンセンは丁寧に頭を下げたかと思うと、空中に姿を消した。
「さ、そういうわけで解散。パリィあなたはどこかに身を潜めてなさい――ベリンダ、手配して」
「かしこまりました。それじゃ、行くよ」
真っ先にベリンダがパリィを連れて部屋を出ていく。騎士団長と副団長は堂々と皇女宮の出入り口の方へと向かっていった。
「俺は反対です」
出がけにライナスがぼそりと言った。
「反対するであろうことはわかってるわよ、でも、あなたに言われたからってわたしが辞めるはずもないってことも知ってるでしょ?」