後宮に売り飛ばされたら皇女を押しつけられました
「あー、やっと終わった」
外国の高官に会うから、と今日のエリーシャはきちんとした装いをしていた。
今日はイヴェリンが警護についていて、皇女宮の中まできちんとエリーシャを送り届ける。
イリアが淡い水色の衣服を持ってきた。皇女宮の中でエリーシャが好んで着る裾を縛ったズボンと共布のベストの組み合わせた。
「それでいい。あと髪をお願い」
エリーシャが身につけていた宝石類は、ファナの手によって片付けられる。アイラはエリーシャが脱ぎ捨てたドレスを隣室へと片付け、その間にイリアの手を借りてエリーシャの身支度を終えた。
ダーシーは未だにアイラの素顔は知らないし、これ以上知っている人間を増やすわけにもいかないから、アイラは不細工メイクのままエリーシャに従って書庫に赴く。
「お待ちしておりました」
エリーシャを見るなり、先に着いていたダーシーは恭しく頭を下げた。
「で、どうなの?」
「単刀直入ですね、エリーシャ様」
苦笑いでダーシーはエリーシャと向かい合うようにして座った。
外国の高官に会うから、と今日のエリーシャはきちんとした装いをしていた。
今日はイヴェリンが警護についていて、皇女宮の中まできちんとエリーシャを送り届ける。
イリアが淡い水色の衣服を持ってきた。皇女宮の中でエリーシャが好んで着る裾を縛ったズボンと共布のベストの組み合わせた。
「それでいい。あと髪をお願い」
エリーシャが身につけていた宝石類は、ファナの手によって片付けられる。アイラはエリーシャが脱ぎ捨てたドレスを隣室へと片付け、その間にイリアの手を借りてエリーシャの身支度を終えた。
ダーシーは未だにアイラの素顔は知らないし、これ以上知っている人間を増やすわけにもいかないから、アイラは不細工メイクのままエリーシャに従って書庫に赴く。
「お待ちしておりました」
エリーシャを見るなり、先に着いていたダーシーは恭しく頭を下げた。
「で、どうなの?」
「単刀直入ですね、エリーシャ様」
苦笑いでダーシーはエリーシャと向かい合うようにして座った。