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とりあえず部活の準備をしなくちゃ。

袖でごしごし、涙を拭いて立ち上がり、今度こそ部室へ入る。
時間がぎりぎりになっちゃったからテキパキ動いてドリンクを作る。


中学１年生の記憶と、さっきの陸の言葉がぐるぐるまわって
どんどん頭が痛くなる。


ガチャ


ドアの開く音がして振り返ると


「もうすぐ始まる」


入ってきたのは龍だった。
朝、先に行ってって言った時にはもう大体準備はできてたのに、遅いから心配したんだ。


「今行く！これ運ぶの手伝って」

「泣いたの？」


まぁ、そうですよね。
誰をごまかせてもあなただけは無理だね。


「大丈夫。これ、はこんで」


無理に聞いたりはしない。
私に言われるがまま、ドリンクを運ばされる龍。

本当に損な性格だと思う。
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