untitled
そのまま龍の部屋に行って、
いつものようになにをするでもなく過ごした。


テレビがどうの、あの女優さんだどうの
私のするどうでもいい話を
ゲームをしながら適当に聞き流す龍。


いつも通り。

でも頭の中は陸の言葉でいっぱいで。
すぐにでも陸に会いたかった。
会って、話してみたかった。

でも何をどこから話せばいいのかも、
何を話したいのかもよくわからなくて
ただただずーっと、永遠に、陸の言葉を反芻していた。





< 28 / 36 >

この作品をシェア

pagetop