片思い【超短編】
そしたら急に肩に腕がトンって触れた。

え?、って思って隣を見たら君の顔。

あたしは多分顔が真っ赤じゃなかったかな?

そして君はニッと可愛く笑って言った。

「俺の字綺麗やろ」

って。

あぁ、やっぱりナルシだね。

って思って少し飽きれたけど、

ホントに君の字は綺麗だったから

「うん」

って言った。

そしたら君は、

「でも俺、お前の字、好き。
だって、かっこいいじゃん」

って言ったんだ。

どんな事でもいい。

あたしのなにかを好きって言ってくれた。

その事が、とても…とても、嬉しかったんだ。

それが君のナルシな出来事。
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