片思い【超短編】
~ホントは優しい君~

この日もあたしは日直だった。

今度は紙じゃなくて、ノートを配ってた。

テスト後だったから、結構な量。

理解、社会、英語………

3教科ものノートを抱えて配るのは、

さすがに大変だった。

でも、3回も君にノートを渡せる!

と思いながらやっていると

次は君の隣の子のノート。

君の隣の子にノートを渡すと隣の子は

「てつだおっか?」

おお!救世主!

「うん、ありがと!」

そしたらなぜか、

「じゃあ、俺も手伝う。」

君も手伝ってくれた。

「あ、ありがとう。」

多分真っ赤な顔で答えただろうであるあたし。

こんだけの会話であたしはドキドキしっぱなし。

あれは、君の隣の子に感謝した日。

そして、君の事がもっと好きになった日

それが、ホントは優しい君な出来事。
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