ストロベリーミルク
私の声を聞くと母親の伸子が階段を上がってくる音がした

そしてコンコンとノックの後にドアが開いた

「おはよう。気分はどう?」

「おはよう。うん、いつもよりも調子いいよ」

「そう。あんまり無理しちゃダメよ」

「わかってる」

「ならいいけど。涼子が急に体調良くなってビックリしたのよ」

私はベッドに座ると母に微笑んだ

「私も少し驚いてる。なんだろう…急に体が軽くなって、目の前に光が見えて…それから…」

「いいのよ無理に思い出さなくて」

「うん…でもほんとに不思議なの」

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