ストロベリーミルク
「お母さんでかけてくる」

と一言だけ言い家を出た

「ちょっ、涼子ぉ」

母の声が虚しく響く

外はやっぱり気持ちがいい

大きく伸びをしてから青空を見上げた


夏だよね

7月の真昼の空は私には眩しすぎるくらい

太陽の光が降り注ぐ中、ジプシーがいる喫茶店へと歩き出す
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