ストロベリーミルク
「おばあちゃん立ち話もなんだから座ってよ。今おいしいコーヒー入れるから」

おばあちゃんはジプシーに促され私の正面のテーブル席に座ろうと向き直した瞬間、バランスを崩したのか倒れそうになる

ジプシーがカウンターから飛び出しおばあちゃんを支えた

「大丈夫?危なかった」
ほっとしてジプシーがため息をつく

「ごめんね。ちょっとバランスを崩したみたいだ」

ジプシーはおばあちゃんを支えながら椅子に座らせた

大丈夫かな…?と思う気持ち以上に今だけおばあちゃんになりたいと思ってしまった
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