ストロベリーミルク
「お嬢ちゃん」

おばあちゃんが私に話しかけてきた

「はい…?」

「今日も天気がいいねぇ。お嬢ちゃんのお家もこの近く?」

「はい…。おばあちゃんは?」

「私も近所でね」

「そうなんですか」

「この辺も昔と比べて綺麗なお店ができて雰囲気が変わったけど、この店だけはずっと変わらないでいてくれるからね。ついつい来てしまう」

なんだかおばあちゃんが言ってることすごくよくわかる

「おばあちゃんはずいぶん昔から来てるんですか?」

「そうだね…ずいぶん昔から来てるね」

おばあちゃんは少し遠い目をしていた
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