生まれ変わる光
あの儚くて、どこか力強い一瞬の光を放っていたホタルたち。
今はもう姿は見えないけれど、きっとどこか違う場所で、君と同じように違う光となって輝いていることだろう。
僕はそう願わずにはいられない。
僕はきっと、一生かかっても忘れないだろう。
あの日、君と一緒に食べたアイスキャンディーの味。
あの日、君と見たホタルの光。
あの日、君が流した涙。
あの日、君と約束したこと。
そして僕は、絶対忘れない。
君の“一瞬の光”の輝きを……。
君はきっと今この瞬間も、一瞬で永遠の光となって僕を見下ろしているのだろう。
一瞬と永遠。
相反する言葉を同時に使うのはおかしいのかもしれないけれど、僕にとって君の存在はそういうものだから。
手を繋いで、傍に寄り添っていられたのは一瞬だったかもしれない。
でも目を閉じれば、君は何度だって僕に笑いかけてくれる。
永遠なんて言葉じゃ表せられないほど、長い間に何度も優しく。