生まれ変わる光
「君はそんなに星が好きじゃないから、そう思うだけだよ。僕みたいに星が好きなら、見ているだけで楽しくなるものだよ」
「ふーん……」
彼女のあまりにも興味ないといった返事に、僕は苦笑いをするしかない。
つまらなさそうにぶらつかせている彼女の白い脚を見た。
「夜風は冷たいだろう? 奥で休んだらどうだい?」
僕は彼女の表情を窺いながら、そう彼女に促す。
「大丈夫よ。だって今日は蒸し暑いもの。だからもう少し、ここにいる」
だけど僕の気遣いに、彼女はYESと言わなかった。
どうして今日は、NOなのだろう。
いつも僕が言ったことは、大体聞いてくれるのに……。
なぜかいつもと違う彼女のその行動に妙に違和感を覚えて、やけに胸の奥がもやもやしたもので埋め尽くされる。
……何なのだろう。
何だというのだ、この不思議と引っ掛かるこの行動。
だけどその“何か”が、僕にはわからなかった。