あめいろにっき

ー4月 「入学式」

あたしがこれから通う高校は“大和高等学校”。

猛勉強した甲斐あって、無事に合格することができた。

周りはあたしの知らないに人ばかりで、同じ中学校だった人は一人もいなかった。

ちょっぴり不安だけど、『新しい友達をつくって楽しく高校生活を過ごそう!』と胸を高鳴らせていた。


あたしのクラスは1年A組。

教室に入ると、すでにいくつかのグループができていた。

もしかしてあたし・・・出遅れた!?

そう心配していると、

「はじめまして!うち川原 楓。よろしくね!よかったら仲良くしよ!」

と一人の子が声を掛けてくれた。

「は、はじめまして!香山 萌 で、でです!よ、よろしくです!」

緊張して上手く喋れなかったよ~。
だって初対面だもん!

「そんな固くならないの~!うちのことは楓って呼んで!よろしくね、萌♪」

「よろしく!」

楓やさしいなぁ。

そして友達第一号ができたのでした。





順調に高校生活を過ごし、月が変わって6月。

あたしは思いもしなかった。

楽しかった高校生活が一変してしまうということを・・・。
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