あめいろにっき
だけど、その結末は予想を裏切るものだった。
ほんの一瞬だった。
あたしはある日、お母さんと喧嘩をした。
原因はお母さんが年頃のあたしの携帯を勝手に見たからだった。
明らかにお母さんが悪いのに、お母さんはいっこうに謝らなかった。
あたしの怒りのボルテージはMAXまで急上昇。
思わず衝動にかられて、お母さんを押し倒してしまった。
押した場所がわるかった。
階段のすぐ近くの廊下で押し倒すと、お母さんは階段を落ちていった。
お母さんは痛そうにお腹を抱えた。
すぐに救急搬送されたお母さん。
頭を冷やして考えれば、何をやってしまったんだ!と反省ばかり。
しかもお母さんのお腹には赤ちゃんもいるのに。
そしてお母さんの容態が安静してから知らされた事実。
案の定、赤ちゃんは死んでしまった。
あたしは人殺しになってしまった。
これがあって、あたしたちの家族の仲は最悪になってしまった。
全てはあたしのせいだった・・・。