ヤンキー姫とモテ王子
彼女は、あたしのことを「お嬢」と呼ぶ。



「今日は何があったの?」



「うちのもんが2、3人やられました。やったのが幹部クラスの者で……」



麗華は言葉を濁すように言った。



そうよね、言いにくいよね、あたしには。



「相手が幹部クラスだから、簡単には手が出せないわけね」



麗華は黙って頷いた。



「そいつらはどこにいるの?さっさとシメに行くわよ」



「はい」
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