青空の下へーその手に願いを込めてー
「オトハおねーちゃん、ね、ね、遊ぼーよ」

「はいはい、いいよ~。何して遊ぼうか?」

みんなで、そうやってしゃべっていると、

ガシャンッ!

私の背後で音がした。
振り返ってみると、

「あ、だ、大丈夫!?」

そこには、小さな女の子と、倒れた点滴のキャスターがあった。

私は、急いで女の子の近くに駆け寄る。

「大丈夫?つまづいちゃったのかな」

すばやく女の子と、倒れたキャスターをもとに戻し、

「ケガはない?点滴の針も……うん、はずれてないね」

一応確認はしてみたけど、私はもちろん看護士でも医者でもない。

「とりあえず、ナースコールっと」

近くにあったボタンを押す。
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