青空の下へーその手に願いを込めてー
私のすぐ後ろ、首もとで声がした。

振り返ってみると、

「あ、ああ、明原先生!」

ものすごい近くに数時間前に会った顔がありました。

「音羽ちゃん……案外天然なんだね…」

あぅ……明原先生にそんなこと言われるなんて…。

「天然じゃないです…。私、直接会うのが無理なら、眺めるのはアリかなって…!」

「そんな目をきらきらさせながら言われてもねぇ……楽しんでるだろ」

と、眉の端を下げながら困った顔で笑う。
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