青空の下へーその手に願いを込めてー
そうこうしているうちに、話を終え、先生が帰ってきたようです。

「ふむ……最初はやっぱり警戒されるけど、もとからあんな子じゃないと思うね」

先生が腕を組みながらうなる。

「先生…すごいです。あの子、笑ってましたね」

私がしょんぼりしていると、先生はいたずらっ子の顔で、ふふっと笑い、

「これでも小児科担当だからね」

と言った。
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