青空の下へーその手に願いを込めてー
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自分の病室に戻ってから、先生に問う。
「なんで教えてくれなかったんですか」
「ん?何がだい?」
「ちよちゃんのパパとママが来ることです」
先生はいたずらっ子の顔になって言う。
「敵を欺くには、なんとやらってね」
……私は敵ですか…。
「ははっ、なんてね。敵なんてめっそうもないですよ。ごめんごめん、音羽ちゃんとっても素直だから、顔に出ちゃうんじゃないかと思ってね」
あと、急に頼んだから、伝える暇も無かったんだ。と先生は付け加えた。