青空の下へーその手に願いを込めてー
不思議と、そう思うんです。

先生からは、なんだか暖かいお日さまみたいなにおいがします。

私が、あまり感じられないにおいを
先生は、たくさん知っている。

切なくなると同時に、外の世界を今まで以上に知りたくなりました。

「これからよろしくね、音羽ちゃん」

とっても、あったかい気持ちになる。

「はい、よろしくお願いします」

「うん、やっぱりあなたは、笑顔が似合うね」

もっと、知りたいと思う。
外の世界のこと、そして、
先生のことを…。
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