青空の下へーその手に願いを込めてー
いつから聞いてない言葉だろう。

自分が病気になってから、もちろん学校に行けていない私は、普通に高校生をしているあの金髪の青年がうらやましくもあった。

でも、この時間に学校を抜け出してまで来るって、よっぽど大切な人が入院してるのでしょうか……。

しかもここは……

私はふと上の方を見る。
そこには、

特別病棟

そう、私と同じ、何かしら原因不明や難病の方が多くいる病棟。

私はもう一度、青年が走り去った方向を見るのであった。
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