本気で大好きでした。
「よしっ 行くか!」
そう言われ、彼方に着いていく
彼方の隣の部屋が、彼方のお兄ちゃんの部屋らしい。
「兄ちゃん。俺だけど、入るよ?」
「おうっ。彼方久しぶりじゃん、入ってくんの」
まだ彼方の背中に隠れているあたしには気づいてない。
彼方のお兄ちゃんも
その彼女である、那緒も。
「あ…… キミ、千聖(ちさと)の弟だったんだね」
そう聞こえた那緒の声は泣いていたのか、少し震えていた。
「あのさ…兄ちゃん。さっき言ってたヤツもいるんだけど、腹減ったから飯行こ」