本気で大好きでした。
6 . 一緒に
「よしっ、着いたぞ〜」
やっと着いたファミレス
「おれ腹減った…… 早く入ろ」
そう言ってあたしを残して、先にお店に入る彼方。
追いかけようとしたとき……
「今日あたし千聖の部屋泊まってくんだけど、理緒どうする?」
さすがに那緒のいない那緒の部屋に泊まるのも……
かと言って、ご飯を食べてから帰るとなると
家に着いたら日付変わってそうだし。
「あたし、やっぱ家帰ろっかなぁ……」
「いやっ、あたしのためとかならやめてね」
「だって……」
「じゃあ、彼方の部屋いればいいじゃんっ」
那緒との話に割り込んできた彼方のお兄ちゃん。
彼方の部屋に泊まるってことだよね……?
「俺から彼方に聞いてみてあげるから。理緒ちゃん遠慮しなくていいから」
そう言われ、彼方のお兄ちゃんは彼方を追いかけ行ってしまった。