本気で大好きでした。
「あ、やっと来た」
そう言ったのは彼方のお兄ちゃん。
ウエイティングルームで座っている彼方の横に立っていた。
最初はあんまり似てないと思ったけど
結構似てるなあ。
「早く座ろうよ」
「彼方がお腹すいて機嫌悪いんだけど」
「子供みたいっ」
案内された席は4人でピッタリな感じの席で
やっぱり那緒は彼方のお兄ちゃんと仲良く並んで座っている。
ってことで、あたしは彼方の隣。
座った瞬間メニューを手に取り、真剣に悩んでいる。
そんなところもキュンときてしまうあたしがいた。