本気で大好きでした。
「あっ、理緒… これからの事なんだけど…」
「うん……」
那緒から話があるんじゃないかって、予想はしていた。
那緒がソワソワしていたし、さっきから緊張している様子だった。
「さっきお父さんと話あったんだけど…」
「みんなで暮らしたい」そう、お父さんが言ったそう。
けどその言葉は、あたしの中の何かをおかしくした
「お父さんは、2年前にあたしたちを捨てたじゃないっ!」
いきなり大声を出したあたしにびっくりしたのか
那緒も彼方も彼方のお兄ちゃんも、店員さんもお客さんもあたしの方に視線を向けた。
一瞬、周りが静まり
少ししてから、またザワザワし始めた。
「理緒、落ち着けって。」
そう言いながら、彼方があたしの背中をさすってくれる。
けど全然落ち着かなくて、次増えてくるのは怒りだけ。