ティーチ?
コーヒーと笑顔と声と
「……へぇ、ほんとに行ってきたんだ」
お弁当を食べながら私が昨日の放課後のことを話すと、綺里ちゃんは大きな目を瞬かせてそう言った。
その反応に、私は小さく唇をとがらす。
「『ほんとに』ってなにさー。綺里ちゃんがすすめたんでしょお?」
「ああうん、そうなんだけどね……いやまさか、こんなに早く行動するとも思ってなかったし」
言いながらミニトマトを頬張った綺里ちゃんの言葉に、次に歯切れ悪くなったのは私だ。
「う、だって……ずっとこのままの状況、っていうのも、嫌だったし……」
「ふぅん。ま、いいんじゃない? みゃーくんのお手並み拝見、ってとこね」
「き、綺里ちゃん……」
そんな、わざわざ快く相談を引き受けてくれた宮内先生に、失礼なことを……。
でもまあ、私もそんな、人のこと言えたもんじゃないけどさ。昨日の放課後宮内先生とゆっくりしゃべるまでは、なんだか先生のこと誤解してたみたいだし。
……苦手、とかちょっとでも思ってて、悪かったなあ。
私のしょうもない悩みも邪険に扱わないで、あんなふうに、生徒たちにやさしくしてくれて。すっごくいい先生じゃないか。
お弁当を食べながら私が昨日の放課後のことを話すと、綺里ちゃんは大きな目を瞬かせてそう言った。
その反応に、私は小さく唇をとがらす。
「『ほんとに』ってなにさー。綺里ちゃんがすすめたんでしょお?」
「ああうん、そうなんだけどね……いやまさか、こんなに早く行動するとも思ってなかったし」
言いながらミニトマトを頬張った綺里ちゃんの言葉に、次に歯切れ悪くなったのは私だ。
「う、だって……ずっとこのままの状況、っていうのも、嫌だったし……」
「ふぅん。ま、いいんじゃない? みゃーくんのお手並み拝見、ってとこね」
「き、綺里ちゃん……」
そんな、わざわざ快く相談を引き受けてくれた宮内先生に、失礼なことを……。
でもまあ、私もそんな、人のこと言えたもんじゃないけどさ。昨日の放課後宮内先生とゆっくりしゃべるまでは、なんだか先生のこと誤解してたみたいだし。
……苦手、とかちょっとでも思ってて、悪かったなあ。
私のしょうもない悩みも邪険に扱わないで、あんなふうに、生徒たちにやさしくしてくれて。すっごくいい先生じゃないか。