ティーチ?
「ふあ……」



窓から差し込むぽかぽかな日差しに、ついつい込み上げてくるあくびを噛み殺す。

ぬー……3限目のこの時間帯は、めっちゃ睡魔が襲ってくるー……。

何か眠気が覚めるようなことはないかと、ふと窓の外に視線を向けると。



「あ、」



思わず、小さく声をあげてしまって、私はあわてて口もとをおさえた。

一瞬誰かに気づかれたかとまわりを見回してみたけど、幸い誰にも聞かれなかったみたいで……私は再び、窓の外に視線を戻す。

だって、グラウンドで体育の授業をしているジャージ姿の集団の中に……鎌田先輩を、見つけてしまったんだもん。
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