黒い涙
プロローグ
忘れられない記憶
クリスマスの夜
恋人達には欠かせないと言う程の
大イベントなのだろう、今日は
いつもより街を歩くカップルが多い。
街の木々には青や赤の電飾が施され、
派手なイルミネーションが街を包む。
でも、アタシにはそんなもの
綺麗でも何とも思わない。
モノクロの世界が広がるだけだった。
目が悪いとかそんなんじゃない。
黒い闇がアタシの心を支配しているからだ。
闇が心を支配するようになってから、アタシはだいぶかわった。心はもちろん、性格も変わったし、何かに対する考え方も変わった。
昔の自分を忘れてしまった。
全てはあの時から変わった…