色褪せた羽【完】
色褪せた羽
俺は、大学の帰り
空から降ってくる
女の子を見かけた。
その子の背中には羽が見えた。
彼女の落ちた場所へと向かった。
それは、昔
俺を助けてくれた天使だった。
俺は天使を助けて、
しばらく一緒に暮らしていた。
ホントに幸せだった。
だけど、彼女が家を出た。
"ありがとう。
さようなら、愛輝。"
という、
置き手紙だけを残して――。
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