君を守る陰になりたい【Ansyalシリーズ 憲編】
ブースの方に一人入った託実は、
そのままレコーディングを始めていく。
そのまま俺は、スタジオを後にしてタクシーでマンションへと戻った。
マンションに帰ると、晃穂が心配そうな顔で「バカ」って言いながら
俺を迎え入れる。
「悪かった」
「もう、ホント心配したんだからね。
尊夜君が居なかったら、高熱で倒れるまでやってるかもしれないって思ったから
本当にぞっとしたんだから。
もう、とっとと寝なさい。
布団に行け、ベットに行け」
畳みかけるように早口で言うアイツ。
「わかった……わかったから、晃穂お前もな。
一緒に寝よう」
そのままアイツの手をひいて、寝室のベッドへと倒れ込むと
久しぶりにアイツの肌に触れた。
何度も何度もアイツを啼かせて、
体を重ねた後、俺たちはお互いに眠りについた。