君を守る陰になりたい【Ansyalシリーズ 憲編】
「有難う。
後、この場所だけ終えたらLIVE前のゴミ拾いは終わりにする予定だから、
またLIVE後のゴミ拾い、時間があえば手伝って頂戴。
今日もお互い楽しみましょうね」
「紀穂さんも楽しみましょうね。
今日は貴姫さん、もうすぐ来るんですけど紀穂さんもいらっしゃいませんか?」
「有難う。
じゃあ、このゴミを片付けてきたらお邪魔するわね」
声をかけた後、私は場所を移動してくる。
「すいません、ゴミ捨てさせて貰っていいですか?」
「えぇ、どうぞ」
「有り難うございます」
ファンの子たちは会場にゴミを捨てていくのではなくて、
ちゃんと決められた場所に捨ててくれるようになった。
Rapunzelでは無茶苦茶だったファンマナーも、
Ansyalでは、大好きなSHADEのファンみたいに
ちゃんとメンバーが恥ずかしくないファンに成長してくれてる。
そんな風にも感じる。
そんなファンたちの映像を携帯カメラで撮影して、
一度、裏口からゴミを中に預けて、私はアイツの携帯に動画を送信した。
*
紀天、メンバーと楽しんで。
今日の会場周辺のファンたち。
今から皆、楽しみにしてるよ。
晃穂
*
送信。
暫くするとアイツから「有難な。晃穂。尊夜たちと楽しむよ」っと
短いメールが届く。
それぞれ、別々の場所で過ごす開演前の時間。
私は貴姫さんたちのチームの集会に少しだけ顔を出して、
写真撮影を楽しむと、開場コールと共に整列。
LIVEハウスの前の道路に、2列で整列するとそのままスタッフの指示に従って入場していく。
壁側のいつもの位置をKEEPして開演を待つ。