永遠の愛を君に
へー、頭良いんだ。


ていうか学年トップ!?



「すごいね……学年トップなんて」



そんなに頭良いんだね。



「たいしたことじゃないよ」



そう言って少し
照れくさそうに笑う俊。



その可愛い笑顔を見ていたその時、
またドアのノックの音が聞こえた。



その音の直後に開かれたドア。



そこから顔を出したのは、私の
お兄ちゃんだった。




久しぶりに見るその顔は、
少し疲れた表情をしている。



「ごめんな。仕事が忙しくて来れなくて」


私のお兄ちゃんは大学2年生。


だけど私の病院代を払わなきゃいけない
から、夜遅くまでバイトをしている。


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