永遠の愛を君に
両親は死んじゃったけど、
私のたった1人の家族の
大好きなお兄ちゃんは毎日
のように見舞いに来てくれる。



それに、看護婦さんとの何気ない
話だって楽しい。



だから決して孤独ではないけれど、
やっぱり少し寂しく感じる。


それに、元気で学校に
通っている人たちが羨ましい。



もし私が普通に生活していたら、
高校1年生。




普通に勉強して、普通に友達も
いて、それなりに恋愛もして…。


……何もかも普通でいいんだ。



普通に、みんながしているような
ことが出来れば、ただ
それだけでいいんだ。


あとは何も望まないから。



なのにどうして……
私にはそれが出来ないんだろう。



そう何度も思った。


窓から、楽しそうに歩く生徒たちを
見ながら、何度も。
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