永遠の愛を君に
私のお父さんは医者で
多額の財産を残してくれたものの、
それもお兄ちゃんの学費や
生活費、私の病院代とかで
大分少なくなってしまった。


私の病院代は、お兄ちゃんが
払ってくれる前はおばあちゃんが
払ってくれてたみたい。



「ううん。仕事大変なんだね」



なんか、少し申し訳ない気持ちになる。




「あれ?君は?」


お兄ちゃんは俊のことを見て首を
かしげた。



すると俊はイスから立ち上がり、
口を開いた。



「俺、黒崎俊と言います。
芙佳さんと付き合わさせてもらってます。
よろしくお願いします」


俊は真剣な顔をしてそう言うと、
お兄ちゃんに向かって頭を下げた。



「そうか。芙佳の彼氏さんか。
だから芙佳はいつもより明るいのか?
いつもそんなんじゃないのに…」










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