永遠の愛を君に
「え!?俊、芙佳に携帯
くれたのか?」


お兄ちゃんは驚いて俊を見た。



「はい。携帯持ってないと言って
いたので…」



まあ、驚くのも無理ないよね…。



携帯なんて普通貰うもんじゃ
ないもんね。



「そうか。俺、買ってやれなくて…。
ありがとう、俊。芙佳にここまで
してくれるなんて」



「いえ、こんなのまだまだですよ。
俺は…俺は……」



俊はその先を言わないで、
ゆっくりと俯いた。



「大丈夫?」


急にどうしたんだろう?



「ああ、大丈夫だ…」


…気のせいだろうか?


そう言って顔をあげた俊の目に、
うっすらと涙が滲んでるように
見えたのは。
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