永遠の愛を君に
「…ん?あの人、こっちを見てる?」


私の視線の先には、こっちを
見ている男の子がいる。



よく見えないけど、すごく綺麗な
顔をしているような気がするな。



…誰なんだろう?


「…どうしたんですかー?」



ここは4階で、大声で叫ぶように
言えば、何とか聞こえるはず。



そう思った私は、大きな声でそう
叫んだ。



「いや、別にー。ただ気になって…」



下にいる男の子は
私の声が聞こえたのか、
私と同じように大きな声で
答えてくれた。



気になって?



私が?


…どうして?



「そっちに行ってもいいかなー?」
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