永遠の愛を君に
今日もいつものようにボーっと
していた。



そして気づけば、さっきまで
周りにいた人たちがいなくなり、
私1人になっていた。



そう言えば、俊が来るって
言ってたな。


ちらっと室内にある時計が見えた。



あれから1時間が経ち、
4時になっていた。


「そろそろ戻らなきゃ」


そう静かに呟き腰を上げた。



行きと同じ道を引き返し、
もう少しでエレベータに辿り着く。



その時だった……。



「………えっ!?
……ウソ、ですよね?
……芙佳の命が…あと1か月だなんて…」



私が通りかかったドアの奥から、
そんな声が聞こえた。



< 33 / 68 >

この作品をシェア

pagetop