永遠の愛を君に
ちゃんとこの世界で生きてる
んだもん。


「芙佳…」



お兄ちゃんが私を抱きしめた。



強く強く。



その瞬間、今まで堪えていた
涙が滝のように流れ出した。



「…やだよ…。死んじゃうなんて、
やだよ…。やっと恋することが
できたのに。これからだと
思ってたのに…」



私にはもう…未来はないの?



…そんなの…!


不公平だよ…。



…神様って、すっごく意地悪だ。


私はもう、この世界で生きる
ことさえも許されないんだね…。



「…はあ…はあ……」



苦しい…。


息が上手く出来ないよ。


< 37 / 68 >

この作品をシェア

pagetop