永遠の愛を君に
俊は座ったまま私を全身で抱きしめた。



昨日お兄ちゃんがしてくれた
ように…。



ぎゅーっと。



耳元からは俊の鼻をすする音が
聞こえてくる。




……俊、泣かないでよ…。


今から…もっと辛いこと言わなくちゃ
いけないんだから…。



本当は言いたくないけど、
俊のためにも言わなきゃ…。


私は俊の背中に手を回して
そっと目を閉じた。



「……俊?あのね……私たち…
…、別れ、よう?…」



そう言った瞬間、私の涙線
は完全に破壊した。


自分から言ったくせにね…。












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