永遠の愛を君に
「……いやだ…。
そんなの…嫌だ。
…絶対に別れない。

俺は、ずっと芙佳と
一緒にいるって誓ったんだ…。

だから別れるなんてできない。
俺が芙佳を守ってやるから」



苦しそうな声でそう言った俊。



私を抱きしめていた手は、
さっきよりもずっと強くなった。


息が出来ないほど力が入っている。



「…すぐる…苦しいよ…」



私がなんとか言葉を発すると、

ベットに座ったまま抱きしめられたため、
前のめりになっていた私の体は、
やっと俊の腕から解放された。



お兄ちゃんはイスの上で
静かに涙を流している。


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