永遠の愛を君に
そのあと小沢さんが持って来て
くれた氷をタオルで巻いて
目に当ててると、俊が来る頃
にはだいぶ腫れも引いていた。



「昨日はよく眠れた?」



「うん、ぐっすり眠れたよ」



夢も見ないぐらい深く。


泣いたせいで疲れたのかな。



俊は私の横に座ると、
持っていた袋を机に置いた。



そして中から1つの箱を
取りだした。



「これ、病院内の売店で
買ったんだ。食べる?」



そう言って差し出されたのは、
小さなチョコレート。



「…うん、ありがとう」


チョコなんて、久しぶりに
食べるな。



そう思いながらそのチョコを
口に入れた。


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