永遠の愛を君に
本当は今日のデートが楽しみで
ドキドキして、ちょっとしか
眠れなかったけど、
恥ずかしくて本当のことなんて
言えない。



だから私は笑ってごまかした。



「あ、ほら。もうすぐ夕日が
沈むぞ。だから起こしたんだ」



その言葉に、辺りが真っ赤に
染まっていることに気づいた。



って私、1時間も寝ちゃってたんだな。



「綺麗だな…」



「…うん…」



本当に。


俊がどうしても夕方に来よう
って言っていた意味が今
分かった。



…この綺麗な夕日を、
私に見せるためだったんだ。



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