永遠の愛を君に
私は彼の顔をじっと見つめた。



少しの時間、彼は黙ったままだった
けど、口を緩めてふっと笑った。



「…それは……“恋”だよ」



…恋?



って言われても、私にはその恋が
どういうものなのかも分かんない。



だって、ずっと病院にいるんだもん。



恋なんて、したことないもん。



「…分かんないな。私、恋したこと
ないから…」



「…なら、俺が教えてやるよ。
俺がお前に、恋ってのはなんなのか
教えてやる」


……えっ!?


「いいだろ?」
< 8 / 68 >

この作品をシェア

pagetop