最強女総長×俺様総長
悠「り……」
俺は凛に声をかけようとした
けどそこにはあいつが居たんだ…
万浬と呼ばれてたあの男が…
何を喋ってるかわかんないけど凛は笑っていたのが見えた
俺には一度も笑ったことなかったのにそいつには笑うのか?
突然あの男が凛を抱きしめた
凛は笑いながら抱きしめ返した
普通は女と男で抱きしめあったりしないだろ…
恋人ならまだしも…
じゃあやっぱり付き合ってるのか…
俺が知らない凛の表情、仕草、日常をあいつは知ってんのか…
何だよ、このモヤモヤ感は…
『いつか悠雅にもわかるよ。好きって気持ち』
杏那の言葉が一瞬頭によぎった…
これが好きって気持ちなのか?
凛に出会うまで寄ってくる女はたくさんいた
恋愛対象になる女はいなかった
彼女っていう彼女はいたことはあったけど別に好きではなかった
相手が寄って来たから付き合った
ただそんな理由だった
でも、凛に会ってからは気になったり他の奴らと一緒にいるとイラついたりした
『嫉妬』
俺は一つの言葉が浮かんだ
そうか…
俺は凛のことが…
『好き』なんだ…
【悠雅side end】