最強女総長×俺様総長


凛「迅。嘘でもありがとう」


あたしは笑えてるかわからない笑顔で迅に言った


迅「……嘘じゃない…」


迅が辛そうな顔で言った


なんで迅がそんな顔するの?


そんな顔をみるために言ったんじゃない…


嘘でもいい…


どうせあたしもみんなに嘘ついてんだし…


蝶凰の霧野凛としてではなく西高に通う女子高生霧野凛として、これから迅に接しよう


迅がそれを望んでる


あたしにはこれくらいしか出来ることないから…


凛「迅。これから普通の凛としてよろしくね」


あたしは笑って言った


迅「…あぁ!!よろしく!!」


迅が笑ったようにみえた


気のせいかな?


それからあたしと迅は誰にも内緒で毎日中庭で話すようになった


ヒカリや他の猫たちのことや迅の好きな食べ物とか趣味とかいろいろ話した


あたしは学校に行っても屋上も教室にも行く気になれなかったから逆によかったのかもしれない


でも、一つだけ話していないことがある


迅の過去だ…


無理に聞き出すのもよくない


思い出したくない過去かもしれない


それに安易にあたしが首を突っ込んでも解決しないからな


迅とこうして会うのはあたしと迅だけの秘密だ


誰にも知られてないし言ってもいない


この生活が続くといいんだけどな…


そんなことありえるわけないのにな…








< 438 / 769 >

この作品をシェア

pagetop