最強女総長×俺様総長


蝶(凛)「お前ら行くぞ」


そう言って蝶凰は踵を返した


煌凰の他の幹部も蝶凰の後に続く


ほんとに煌凰の仕事は早い


無駄な動き一つない


蝶(凛)「嵐龍、悪かったな。巻き込んでしまって…」


俺たちの前で止まって蝶凰は口にした


蝶凰が謝った…


あの天下の蝶凰がだぞ!?


巻き込んで?


俺たちが巻き込ませたんじゃねーのか?


悠「いや、逆に迷惑かけた。あんただろ、下っ端のこと隠してたの」


俺は確信していた


下っ端を口止めしていたのは蝶凰だって


この人の命令なら最初は拒否しても圧倒され頷くしかないと思うしな


蝶(凛)「フッ…さすが皇龍。気付いていたか。あぁ、お前らに伝えれば仲間思いのお前らなら絶対に襲ったやつを探すだろ?そんなことしてチョロチョロ周りをうろつかれても邪魔でな」


やっぱりこの人か…


慧「あの、もしかして怪我した下っ端の奴らを病院に運んでくれたのって…」


慧は遠慮がちに聞いている


蝶(凛)「あぁ。パトロール中にこいつらや下っ端の奴らが見つけたな。ほっとくわけにもいかねーしな」


あぁ、やっぱすげーわ


この人…


敵対している族のことも考えてる


見逃したり絶対しない


この世界に入ってるやつの気持ちがわかるからこそこの人は敵だとしても守る


だからこそ、みんな尊敬するんだ


ほんとすげーやつだ

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