~宿命~
オッサンは納得しながら手に持っていたスポーツ新聞を読み始めた。
明隆:「けったいなオッサンやなぁ。場所変えよ。」
この地区は治安が悪く、奇人変人が多く生息しており、まともに相手していると魂を抜かれそうになる。

ベンチいたらまた変な奴が来ると思い、近くのコンビニで時間を潰す事にした。
しかし、雑誌には興味がなく、エロ本を読む気がしない俺はおにぎり3個とミルクを買って近くの壁に持たれながら食べていた。
すると、《チャリン》目の前を通りすがったスーツのおっちゃんが500円玉を置いていった。
俺はビックリして咄嗟に礼を言う。
明隆:「ありがとー!」
スーツのおっちゃんは誇らしげに手を上げ、去って行った。
今、考えてみればヤングホームレスと間違われたのだと思う。
それでも500円は大金だ。
俺はその金で買ったミルクを二本飲み、バスを待った。
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