~宿命~
第21章 何処までも…
俺は薄暗い廊下を駆け回り、新石を探した。
明隆:「何処行ってん。もう、出ていったんかな?」
自分に問いながら門まで行ってみることにした。
月が足元を優しく照らす。
俺が門に差し掛かると、何か不気味な声が聞こえる。
声:「ふ~、ふ~…ヒッ!…ふぅ。ヒッ!ヒッ!」
怖かった。
もの凄く怖かった。
お化けの存在を肯定していた俺は毎晩うなされるかもしれないと無駄な想像を膨らまし、恐怖心を自分であおっていた。
明隆:「気づくんじゃねぇぞ…そっと離れよう。」
不良や変質者には強気だが、お化けには弱かった。
小パニック中に後ずさりしていた時、《バサッ!》 声の方に気を取られ背後にあったデッカいマリモのような植木にぶつかった。
声:「ふぃぁぁぁぁ!」
しゃがんでいたお化けのシルエットが立ち上がり、悲鳴を上げてこっちに向かって走ってくる。
明隆:「ぬゎ!来るなぁぁぁ!!助けてくれ~!!」
俺は180度回転し、マリモの葉っぱをかき分けて本館へ全速力で駆け抜けた。
明隆:「何処行ってん。もう、出ていったんかな?」
自分に問いながら門まで行ってみることにした。
月が足元を優しく照らす。
俺が門に差し掛かると、何か不気味な声が聞こえる。
声:「ふ~、ふ~…ヒッ!…ふぅ。ヒッ!ヒッ!」
怖かった。
もの凄く怖かった。
お化けの存在を肯定していた俺は毎晩うなされるかもしれないと無駄な想像を膨らまし、恐怖心を自分であおっていた。
明隆:「気づくんじゃねぇぞ…そっと離れよう。」
不良や変質者には強気だが、お化けには弱かった。
小パニック中に後ずさりしていた時、《バサッ!》 声の方に気を取られ背後にあったデッカいマリモのような植木にぶつかった。
声:「ふぃぁぁぁぁ!」
しゃがんでいたお化けのシルエットが立ち上がり、悲鳴を上げてこっちに向かって走ってくる。
明隆:「ぬゎ!来るなぁぁぁ!!助けてくれ~!!」
俺は180度回転し、マリモの葉っぱをかき分けて本館へ全速力で駆け抜けた。