~宿命~
第24章 試練と思って
個室に連れて行かれた俺は警戒を怠らず、No.1に問う。
明隆:「あの…呼び出された理由は何でしょうか?」
No.1:「実はいろいろ問題があるのだが、全て君が関係しているのだよ。」
明隆:「えっ?その問題とは?」
No.1:「大した事じゃないのもあるのだ。まぁ、座ってくれ。」
俺はNo.1の目に微かな不安があるのを読み取った。
No.1:「まずは新石の事だ。」
明隆:「オッサンが何か?」
No.1:「あいつが全国にあるバトル・メンバーのトップである事は知っておるだろ?」
明隆:「はい。」
No.1:「その割には頼りなくないか?」
明隆:「そうですねぇ。大変なのは分かるけど、もう少し部下を見てあげて欲しいですね。」
No.1:「そこでだっ!君がレベルⅠに昇格するのは決定なのだが、これからは君が会議全般を受け持ち、司令官として部下達に目を向けてあげてくれないか?」
明隆:「俺には勤まりません!人の話聞かないし、話聞いてるとすぐ寝るし…。」
No.1:「断る事はない。君は暴走族狩りをしていたのだろ?総長として。それと同じやり方でいいのだ。」
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