~宿命~
料理を堪能した俺達は持たされたデジタルカメラをぶら下げて館内の骨董品を調査しにいった。
まだ昼の1時過ぎだというのに館内は薄暗かった。
水和:「暗いね。」
明隆:「築(ちく)100年以上なんだとさ。」
水和:「お化け出るかなぁ?」
明隆:「ワッ!」
水和:「キャッ!」
悪ガキの心を踊らせながら水和を驚かせた。
水和:「ちょっと!止めてよねっ!」
明隆:「はははっ!冗談やん!そんな怒んなよ。」
軽い気持ちで写真を撮って部屋に戻り、骨董品リストを作った。
心霊写真が撮れてなかったので安心した。

それから問題の深夜に向けて二人は昼寝をする事にした。
明隆:「お前、寝起き悪いから意識して寝ろよ。」
水和:「優しくキスしてくれたら気持ちよく起きれるんだけどなぁ~。」
明隆:「アホ言うな。可愛くても嫌だ。」
水和:「今、私の事可愛いって言った?」
明隆:「アホ!可愛いかったとしてもや!」
水和:「照れてるぅ。」
明隆:「止めろっ!鬱陶しい!」
肩をツンツンつついてくる手を払い、のんびりと眠りについた。
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